「空間について」

薪ストーブ

薪ストーブ

火のゆらぎ、心のやすらぎ。

火を囲むという行為がなぜこれほどまでに心を揺さぶるのか。
いくつになっても、人は火というものに心を惹かれます。

昔から営みの中心には火がありました。
料理、あかり、暖をとる。
その感覚が今もなお人の心に根付いているのだと思います。

電気により生活の仕方が変わった今、火を使うことは少なくなりました。
昔の生活を覗くと、便利な時代になったモンだなあと思います。
スイッチひとつで大概のことができる、いや出来てしまう。

こんな時代だからこそ、ヒトテマをかけてじっくりと向き合うという時間が尊く感じます。
便利さを求めてひた走ってきたけれどそれはもう飽和しており、時代と共に豊かさの定義も変わってきたのでしょう。







じっくりと火と向き合い、そのゆらぎに見惚れながら薪をくべる。
お気に入りのソファに深く腰をかけ、薪のはぜる音を肴にグラスを傾ける。
薄暗い部屋が火の灯かりに照らされ、気の置けない友人や家族と語らい、時には一人そのまどろみに心を静める夜。
まるで温泉に浸かっているかのように芯から温まる体に安心感を覚える。

ただ火を見つめ、火の音に耳を傾ける、ただそれだけのことが格別の喜びと感じられます。

ただ良いことばかりではなく、薪の調達や保管場所の問題、重労働である薪割り等、解決しなければいけないことは沢山あります。
しかし火のある生活というのは、その問題すらも小さなことだと思わせてくれる魅力が確かにあります。       

薪ストーブ

我が家の薪ストーブ

我が家の薪ストーブは建築家、中村好文さんデザインの「NAYAN76」というものです。
一台づつ手作りで作られるそれは造形としても美しく、インテリアとしても住まい手を楽しませてくれます。
また画像の通り、フタを開けて火を焚けるので暖炉としても使用できるので火を直接感じられ、より火の楽しみを味わうことができます。




薪ストーブ



取っ手にもさりげなくデザインがされています。
持ち手にウォルナットの木が設えられ、手触りがとても良い。。。
この細やかな心配りにうっとりしてしまいます。



薪ストーブ



我が家ではご予約をいただければ薪ストーブを体験していただくことも可能です。
火の暖かさやゆらぎ、そのすばらしさをぜひ体験なさってください。
購入をお考えの方、薪ストーブのメンテナンスや薪の調達など、体験談を含めてお話させていただきます。

あえて音楽は消し、火のはぜる音に耳を傾け、コーヒーを嗜む時間を感じていただければと思います。
よろしければワインもお出しいたしますので(笑)のんびりとその空間を味わってください。